完全食COMPグミ登場!栄養、味、グミとパウダーの違いを徹底解析!

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生存に必要な五大栄養素を全て備え『これさえ食べれば生きていける』がコンセプトの完全栄養食…

アメリカで開発された『ソイレント』をルーツとし、日本でもCOMPBASE PASTAなど、ユニークな完全栄養食が発売されています。
COMPは、プロテインのようにパウダーを溶かして飲むお手軽な完全栄養食です!
忙しい社会人や『食事の時間がもったいない』と感じる一部のクラスタには宗教的な人気ですね。

さて、このCOMPから全く新しいコンセプトの商品が発売されました。
その名はCOMP GUMMY!

そう。

グミです。

僕もCOMPのコンセプトには非常に興味を持っていて、いろんな視点からレビューしてみましたが、完全に想定外の商品が発売されました。

流れてきたPRを初めて見たときは、

『へぇ、COMPグミ…………グミ!?

と正直思いましたよね。”なんでやねん”と。

ただ、この『グミ』というコンセプト。
もしかすると従来のパウダー状のCOMPの弱点を補完する画期的なアイテムかもしれません。

今回は早速仕入れたCOMP GUMMY栄養成分をきっちりかっちりレビューしつつ、『グミ』という商品形態が完全栄養食に及ぼす可能性、マーケティング戦略について考察していきたいと思います!

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COMPグミの基本情報

COMP GUMMYとは

COMP GUMMY(COMPグミ)は、COMP社がグミやのど飴などのキャンディ菓子で有名なUHA味覚糖とコラボして生まれた新感覚の完全栄養食
プロテインのように、パウダーを水に溶かして食べる従来のスタイルから、噛んで食べる『食事』としての機能を付与した商品です。

プレーンな粉版COMPでどこまで行くのかな…?と思っていたのですが、まさか次の展開がグミだとは思いませんでした。
あえて『グミ』にした真意を探っていく前に、さっそく食べてみましょう!

 

発売即売り切れ!?まずはCOMPグミのトライアルパックから

COMPグミもパウダー同様、トライアルパックを購入可能です。

トライアルパックは、53g(200kcal)を3袋で500円
1袋でおにぎり1個や餃子4個程度のカロリーを完璧な栄養バランスで摂取できます。

1袋に13個(約4g)程度入っており、一般的なのど飴やキャンディと同じ感覚のパッケージです。
持ち歩きや小腹が空いた時にはちょうど良いですね!

COMPグミのトライアルパックはこちら!!

僕は発売後すぐ買いましたが、注文が殺到しているせいか、予約待ちの状態になっていることも…
COMP信者も増えつつある中での新商品、しかも『グミ』という真新しさもプラスとなって、いきなり大人気の商品になっていますね。

 

うまい?まずい?COMPグミを食べてみよう

COMPをさっそく開封したところ、こんな感じのグミが10個ちょっと入っていました。
一般的なプニプニのグミよりも硬さがあり、色も透き通っていないため、第一印象はどちらかというとハイチュウなどのソフトキャンディに近かったです。

さっそく食べてみると、先味はまずフルーツのフレーバーが口に広がりました。
カロリーメイトのフルーツ味に近い柑橘系風味でさっぱりとした香りが特徴的です。

ただ、フルーツの香りは徐々に消え、後からCOMPパウダーに近いプロテインライクな風味が支配します。
各栄養素が濃縮されているためか、やはり嗜好性のグミと比べて、中味〜後味に濃厚な旨味を感じます。
悪く言ってしまえば、各栄養素の雑味や渋みなども含まれるため、果汁グミなどの『甘くて美味しい子供向けのグミ』を期待すると痛い目を見るかもしれません。

食感に関しては、グミとソフトキャンディの中間くらいの歯ごたえを感じます。
若干、粉っぽさを感じましたが、栄養素量を考慮すれば十分なめらかだと思います。

ちなみに、COMPグミ1袋(約13個)で、COMPパウダー半袋分のカロリー、栄養素を摂取できます。
『咀嚼』する分、COMPパウダー(ドリンク)よりもお腹いっぱいになりやすいので、完全食として本気でカロリーを取りに行くならパウダーの方が適しているでしょう。

ただし、食べやすさ携帯性などはCOMPグミに軍配。
完全食兼サプリメントとして持ち運べる点はCOMPファン歓喜でしょうね!

 

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COMP GUMMYの栄養成分をパウダーCOMPと比較してみる

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さて、公式情報だと『COMP GUMMYの栄養成分はCOMPパウダーとほぼ同じ』ということですが、そこは情報開示にも積極的なCOMP社。
COMP GUMMYも粉版と同じく『栄養価詳細』のデータが公開されています。
公開されている栄養成分表を元に、COMPパウダーとの栄養素の違いを比較してみましょう。

このグラフは、COMPで2650kcal摂取した時の栄養充足率を示しています。
ここでは、COMPのメインターゲットとなりそうな18〜29歳男性の目標摂取量を基準にしました。

COMPのデータでは、一部のビタミンは最低含有量と最高含有量が表示されていますが、ここでは中央値を基準としています。
栄養充足率は、各栄養素の目標摂取量を100%とした時の割合で、100%を超えていると、1日の必要量を満たしていることになります。
なお、女性や他の年代でもグラフはそこまで変わりません。

さて、見ての通り、栄養成分だけで見ればCOMPだけでエネルギーを摂取しても生きていける数字となっています。
そして、COMP GUMMYCOMP POWDERで、栄養素にほとんど差は見られないということが可視化されました。

糖質、たんぱく質、脂質の量・割合も同じですが、1点だけ明確な差を発見!

脂肪の分類は、脂肪を構成する脂肪酸の種類によって変わります。
栄養素詳細を見ると、COMPパウダーはオレイン酸などの1価不飽和脂肪酸が多くなっています。成分に含まれるキャノーラ油(菜種油)の特徴がそのまま出ています。劣化しにくく、風味が弱い(素材の風味を消さない)油として用いられる油脂ですね。

COMPグミは飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸が多いとわかります。
油脂原料の記述はないものの、大豆油コーン油など香りが強い植物油脂に近い脂肪酸組成ですね。
比較的劣化しやすいものの、オメガ3(n=3と同じ)、オメガ6などの必須脂肪酸も多く含まれています。

食用油の科学:5分でわかる植物油の種類と正しい使い方

脂質の特徴や用語についてはこの記事でかんたんに解説しています。

いずれも、体内に脂肪として蓄積しにくい植物油を用いているため、ヘルシーな油脂原料を摂取できることは共通です。

 

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COMP  GUMMYの『コスパ』は?

さて、COMPパウダーのトライアルパックは400kcal×3袋の1200kcalで300円
対して、COMPグミは200kcal×3袋の600kcalで500円です。

1円あたりのカロリー摂取効率は、COMPパウダーがグミの3倍以上と、元祖COMPに軍配!

記述の通り、完全栄養食として本気でカロリー&栄養を取りに行くならCOMPパウダーを選ぶべきでしょう。

ただし、COMPグミの長所はそこではありません。
グミというスタイルがCOMPの商品展開に与える影響について考察してみましょう。

 

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パウダーCOMPの弱点を解消する『グミ』の可能性とマーケティング戦略

これまで、COMPパウダーの栄養成分や競合比較について記事にまとめてきました。

さて、以前COMPの弱点として、

『COMPさえ食べれば生きていける』

に向けた大きな課題が『咀嚼』です。
ドリンクタイプゆえ、手軽に摂取できるのが最大のメリットですが、それでは不十分。

”噛まない”から”噛めない”に移行し、結果的に食生活の質が大きく下がった高齢者、病人は数え切れません。
ドリンクタイプだけで展開するなら『忙しいとき』『体調がすぐれないとき』など、限定的なシーンでの”補助食品”から抜け出せません。

”食べるCOMP”という商品展開もアリですが…

と書きましたが、ここに挙げたCOMPの弱点をCOMP GUMMYが見事にカバーしています。

粒あたりの摂取効率など『食べる完全栄養食』としては未完成かもしれませんが、パウダー(ドリンク)タイプのCOMPを補完する役割をCOMP GUMMYが担っていると言えるでしょう。

あくまでもCOMPの原点はCOMPパウダーというスタンスで行くなら、携帯性や食べやすさを意識したCOMP GUMMYは良い戦略だと感じました。

 

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おわりに

COMPグミ…初見は変化球を狙ってきたように感じましたが、COMPの弱点を冷静に捉え、よくアイデアが練られているのが伝わってきます。

欲をいえば、もう少し味作りの面で、それこそ『グミ』を期待している人にアピールできるように改善されれば、COMPファン以外にも定着していきそうです。
柑橘系だとどうしても先味が目立って、後味がCOMPだけになりがちなので、他のフルーツフレーバーも期待したいです!

カロリー割合は従来のCOMPと同じですので『ちょっと食べ過ぎてもOKなグミ』とも言えます。
健康オタクや忙しいサラリーマンなどに刺さりそうな商品だけに、ますます人気になっていきそうですね!

僕もしばらくパクパク食べてみます(^p^)それでは!