研究開発職を逃した新卒が第二新卒の転職でリベンジする方法

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僕は大学院を卒業してからずっと食品メーカーの技術系職種で働いています。
転職も経験し、アラサーにして3社目…。

これまで中堅から大手メーカーへのステップアップ、裁量権を求めて大手から中小へキャリアチェンジと…
対照的なキャリア選択ですが、充実した社会人生活を送っています。

外資系やエンジニア、コンサルタントは転職も当たり前ですが、日系メーカー、それも研究職で転職は珍しいケースです。
食品、化成品などの消費財メーカーでは、人材の流動性が低いことに加え、研究職は定着率が高い職種ですからね。

食品メーカー研究開発職として働くということ:仕事内容や給料、激務度などの実情を語ってみる

この記事でも書いていますが、食品に限らず、どの業界でもメーカー研究職の新卒採用は狭き門です。
学歴もクリティカルに効く職種ですし、上位国立の院卒でも新卒では満足のいく企業に入れないことも。
SEや文系就職へと志望を変えたり、博士課程に進学したり…

新卒で技術系職種を逃したら、もうチャンスはないのでしょうか?

答えはNoです!

私自身、第二新卒で中堅から大手メーカーへ研究職として転職を成功させています。
高学歴の新卒でも就活に失敗する研究職就活ですが、新卒入社した企業でのスキルアップとタイミングを間違えなければ、第二新卒でのキャリアアップは可能です!

狭き門に変わりありませんが、『技術系職種×第二新卒』でのキャリアアップを成功させた人たちには共通点があります。
今回は、20代でのリベンジを目指す理系社会人に向けて、本音と実体験を元に解説していきます。

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20代でキャリアアップを成功させたケース(技術系)

まず、第二新卒&研究開発というキャリアを実例を見てみましょう。
これらの成功体験に共通するスキルや能力、考え方について後の章で詳しく解説します。

中堅から大手食品メーカーへ(院卒3年目:研究職)

筆者は新卒で大手メーカー…のグループ企業に技術系総合職として入社しました。
基礎研究希望だったものの、配属されたのは工場に近い工業化研究職生産ラインの改善などが主な仕事でした。
仕事は充実していたものの、基礎研究への気持ちが捨てられず転職を決意します。
実績となるのは担当アイテムの製造立ち上げや、生産効率アップなどです。
そのため『研究から現場までフォローできる幅広いスキルと視野』をアピールし、業界2番目の大手食品メーカーに研究職として内定しました。

 

中小から大手素材メーカーへ(学部卒4年目:商品開発)

筆者の大学の同期は、知名度の低いメーカーに学部卒で入社し、商品開発職として働いていました。
小さい企業のため、学部でも技術系を採用し、特許申請から現場フォローまで幅広い仕事で、裁量権をもらいながら仕事に打ちこみます。
商品開発のプロセスを全て経験したことが評価され、彼は新卒では旧帝大の院卒しか採用しないような大手メーカーの研究職に中途入社しました。

 

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研究開発職の転職に必要なスキル、能力とは

前章の『成功体験』に共通することはなんでしょう?

この章では必要なスキルや能力、考え方についてまとめます。
後半は研究職の若手に求められるスキルについても具体的に解説します。

大手メーカーに対しては仕事の幅で勝負!

転職活動だと『実績』で自分をアピールすることになりますが、中小企業の人間が大手メーカー相手に『金額』で勝負しても勝ち目がありません。

大手メーカーでは、入社直後から大きなお金を動かせるものの、裁量権は少なく、トップダウンの仕事をこなしながら若手を育てていくのがメジャーです。
しかし、中堅以下のメーカーでは1人が担当する仕事の幅が広く、研究職であっても開発から知財、生産まで担当することも少なくありません。
毎年新人が入ってくることも珍しいですし、若いうちから裁量権を持って仕事ができます。

自分でも知らないうちに、大手の中堅がやるような仕事を1年目からこなしていた…なんてことも…。
『大手でやっていない仕事の経験』は転職市場では最強の武器になりますよ。

みるおか
新卒で理想から外れて腐ってしまうのが最悪のパターン!入った会社で細かく実績を上げていくことがキャリアアップの近道です。

 

20代の転職がカンタンな理由

第二新卒では実績だけではなく『考え方』『視野の広さ』がポテンシャルとして評価されます。
これが第二新卒で異業種、異職種からの転職が成功しやすい理由でもあります。
自社にない価値観、他のフィールドの知識、新しいビジョンを持つ『若手』は、大手メーカーが一番欲しい人材です。

また、新卒であれだけ振り回された『学歴』から解き放たれるのが転職市場です。
そもそも、仕事経験がない学生を評価する指標が学歴なわけですから、実務経験に比べれば小さいものです。

志望企業とシナジーがある経験がないからダメ…ではありません!
もちろん即戦力も欲しいですが、関係ない経験こそ評価されるのも第二新卒ならではですね。

1度転職エージェントに相談して求人を紹介してもらえば『第二新卒がブランド』だと実感できますよ!
20代のキャリアチェンジは本当に簡単です。
その分、20代で適当にキャリア選択すると30代以降のキャリアが台無しになります。
残るのか、登るのか…自分のキャリアプランをよく考えてみましょう!

 

研究職に転職希望の若手が身につけておくべき資格とスキル

  • 若手、特に第二新卒は実績よりもポテンシャルで評価される=まずは今の仕事で少しずつ実績を重ねていくのが先決!
  • 第二新卒はブランド!大手への転職も容易だがムダに転職回数を増やさないように慎重に判断すること!
  • 大手にないスキル、価値観は高評価!第二新卒は、即戦力よりも『異業種の経験』『仕事の幅広さ』『視野の広さ』が評価される場所!

 

これらが第二新卒での転職を成功させるポイントです。

メーカー就職&転職で評価される資格とスキルとは?採用担当目線で解説します

この記事ではメーカーで働くためのスキルや考え方についてまとめています。

筆者が経験のある食品メーカー中心の記事ですが、研究職については汎用的な内容を扱っていますので、研究職になりたい学生、社会人はぜひご覧ください。

基礎研究で評価されるのはその分野の分析スキルや専門知識の『深さ』で、応用研究では生産現場や開発工程のプロセス、考え方といった『広さ』が評価されます。

 

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第二新卒&研究開発職におすすめの転職サイト&転職エージェント

転職活動を始めるというと、企業の中途採用ページを探したり、ハローワークをイメージする人が多いかもしれません。

あなたがもし、第二新卒で『キャリアアップ』を目指すのであれば、これらは賢い方法ではありません…
企業の中途採用求人ふつうでは見えない場所にあるからです。

ここでは、第二新卒でのキャリアアップに必須で、かつ技術系の採用に強い転職エージェント、転職サイト実体験ベースで解説していきます!

 

第二新卒に朗報!『20代専門』の転職サービスって知ってる?

若手限定の求人を扱う転職エージェント!マイナビジョブ20’s!


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あなたがもし『20代の転職希望者』『転職を成功させたい』なら絶対に登録すべきサイトです。

中途採用の求人は、『3〜10年目』『5年以上の経験』など、先方の求めるレベルがイマイチわかりにくい…。
対して、就職コンサル大手であるマイナビが運営するマイナビジョブ20’s『第二新卒から20代のみ』を対象にした求人を扱っています。

最大手のリクルートエージェントパーソルキャリア(doda)に匹敵する求人数を持つマイナビが運営するマイナビジョブ20’sは、

  • 適性診断
  • キャリアカウンセリング
  • 求人紹介
  • 面接対策
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接のスケジューリング
  • 入社交渉の代行

を全て無料で行っています。
20代にとっては、転職サイトと転職エージェントの良いとこ取りのサービスですね!

初めての転職でさまざまなサービスに登録しても息切れします。
第二新卒が”1つだけ”登録するなら間違いなくマイナビジョブ20’sです。

20代専門第二新卒の転職ならマイナビジョブ20’s!!

 

『情報源』として活用するリクナビNEXT

求人情報が豊富!初心者にオススメはリクナビNEXT!


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リクナビNEXTは転職コンサル最大手のリクナビが運営する転職サイトです。

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  • 転職コンサル最大手としての求人件数
  • 転職するために必要な情報が、順を追ってわかりやすく解説されている

といった点から、転職活動の拠点には最適です。
無料登録した会員のみが受け取れるスカウトサービスの質も良く、筆者が転職活動していた時は、大手乳業メーカーの研究職、ビールメーカー最大手の技術系総合職といった求人がありました。

自分のペースで転職を進めたい人や、『転職の感覚』を養いたいビギナーにおすすめの転職サイトです。

転職、求人情報ならリクルートの転職サイト【リクナビNEXT】

 

転職エージェントは『リクルートエージェント』からスタートすべき

本気でキャリアアップを目指すなら【リクルートエージェント】


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もちろん、登録から面談、求人の紹介までは全て無料です。

マイナビも求人数だけで見れば十分ですが、外資系から中小まで幅広く検討したいならリクルートエージェントに軍配が上がります。エージェントの推薦力も高い!

次々と求人が届くため、スケジューリングや求人応募の返信など転職活動が忙しくなりますが、本気でキャリアアップの勝負に出るなら登録は必須です。

転職支援実績31万人!【リクルートエージェント】

 

『Miidas』で知る自分の市場価値

自分の適正年収を知る!面接確約!転職するならMIIDAS(ミーダス)!


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Miidas(ミーダス)転職者向けのマッチングサイトなのですが、他の転職サービスと比べるとこんなメリットがあります。

  • 入力情報(職務経歴、語学、スキルなど)から自分の『適正年収』がわかる。
  • 登録情報=書類審査になる。オファーが届くのは『書類選考合格済み』のオファーのみ!
  • 自分の希望条件に満たない企業のオファー通知をキャンセルできる。

『自分の能力だと適正年収はどのくらいなんだろう?』と思ったら、とりあえず調べてみましょう。

ちなみに僕の適正年収はこのくらいでした。
登録直後から面接確約のオファーも届いています…!

Miidasが扱っている企業例から大手メーカーをピックアップすると、キッコーマン、日立製作所、日本オラクル、オリックス、キリンビール、アサヒビール、味の素、ユニリーバ・ジャパン、武田薬品工業、日清食品ホールディングスなど…
優良企業がラインナップに並びます。

情報収集だけしたいときは、通知を切ったり、オファー受付を停止できるので、気軽に使える転職マッチングサービスです。

MIIDAS(ミーダス)探す転職から探される転職へ!

 

ぶっちゃけ他の転職サイト&転職エージェントってどうなの?

転職エージェントに関しては、正直リクルートエージェントだけ登録しておけば大手メーカーの求人はカバーできます。

doda専門領域ごとに転職エージェントがいるため、マッチング精度が高いと感じました。また、転職コンサルなどのサービスが豊富で『転職相談』も含めて考えるならオススメです。転職ビギナー向けの転職エージェントですが、求人数はリクルートよりもやや劣ります。

業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/dodaエージェントサービス

外資系メーカーを希望するならJACリクルートメントは登録必須ですが、リクルートエージェントだけでも外資系はある程度カバーできます。
中小メーカーも含めるなら、研究職の転職専門のR&Dサポートもありますが、僕が転職活動していた時は大手求人は皆無でした…。

本気でキャリアチェンジを考えているなら、かたっぱしから有名どころのエージェントに登録するのがベストですが、転職ビギナーは間違いなく息切れします。
せっかくの求人を管理できなくなったらもったいない…!
まずは必要最低限の転職コンサルに登録し、自分のペースを守りながら進めていきましょう!

 

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おわりに

筆者も第二新卒で大手メーカーの研究職に転職していますが、アラサーの今となって思うのは、

『第二新卒の市場価値高すぎない!?』

ということ…

30歳を超えると、中途採用は即戦力としての採用が前提になります。
採用基準もシビアとなり、しっかりとスキルを積んでいなければ転職市場は見向きもしませんからね!

キャリアチェンジはいつでも勇気がいりますが、20代、第二新卒は最もチャンスに恵まれている年代です。
後悔のないように、キャリアプランを組み立てましょう!